最近ニュースや新聞記事などで話題となっていることの1つ、
犬や猫へのマイクロチップ埋め込みの義務化。
今までは任意の処置でしたが、義務化になったらいったいどうなるの…?
ということで、今回はマイクロチップについてまとめてみました😊
Contents
そもそも、マイクロチップとは?

マイクロチップとは、動物の体内に埋め込む小さな電子タグのことです💉
直径2mm、長さ8~12mmの大きさで、外側は生体適合ガラスで出来ており、内部にはIC、電極コイル、コンデンサーが入っています。
とても小さなものなので、犬や猫はもちろんのこと、鳥類、爬虫類、虫類にまで埋め込むことが可能です🐱
マイクロチップの役割は?
マイクロチップには飼い主さんや動物の情報を登録することができます。
その登録情報をもとに、飼い主さんを特定することができるのです。
🐱登録できる項目🐱
- IDナンバー(15桁の個体識別番号)
- 埋め込み日時
- 飼い主の名前
- 飼い主の住所電話番号
- 猫の名前
- 猫の種類
- 猫の性別
- 毛の色
- 去勢避妊手術をしているか
- 獣医の情報(名前所属獣医師会)
- 施設の情報(住所電話番号)
全てを必ず登録するわけではなく、任意の項目もあるようです❗
そしてこれらの情報はAIPO(動物ID普及推進会議)によって管理されます。
動物病院で管理されるものではありませんので注意しましょう⚡
マイクロチップにはGPS機能はついてません。
迷子になった場合でも、猫ちゃんの居場所を特定することはできません⚠
マイクロチップの処置と費用
どこで、誰が、どんなふうに処置するの?
専用の注射器で、マイクロチップを注射するようなかたちで埋め込みます。
動物によって埋め込む場所は異なりますが、犬や猫などの場合は首の付け根の後ろ側あたりが一般的です。
簡単な処置ではありますが、医療行為のため動物病院で獣医さんが処置します。
マイクロチップが正しい場所に埋め込まれ、正常に登録情報を読み取れるかが確認できたら処置は終了です。
また、マイクロチップからは電波を読み取るだけなので電池は内蔵されておらず、耐久年数は30年ほどにもなります。
そのため一度埋め込めば交換などは不要です。
注射器での処置なので、痛みも普通の注射をされる程度の痛みで済むようです。
猫の場合は生後4週間過ぎればマイクロチップを埋め込むことが可能です。
しかし、マイクロチップを埋め込んだだけでは意味がありません。
埋め込んだチップに情報を登録するために「IDデータ申込書」を記入し、提出しなければなりません。

この申込用紙は動物病院においてありますので、マイクロチップ埋め込みと同時に提出をすれば問題ありませんよ✨
費用はいくらかかるの?
マイクロチップを埋め込む動物病院での処置が5000~6000円と、
埋め込んだマイクロチップに飼い主さんの情報を登録する登録料が1000円かかります。
そのため、合計6000~7000円くらいの費用が相場だと言われています。
メリットデメリット
メリット
・保護された動物の飼い主さんがすぐ分かる
・不幸な殺処分を減らすことができる
・無責任に動物を捨てたりする行為の防止
脱走してしまったり、災害で離ればなれになってしまった場合に、
保護された動物たちのマイクロチップを読み取ることができれば飼い主さんに連絡を取ることができます📲
それと同時に、飼い主さんに巡り合えずに殺処分される動物たちも減ることになるでしょう。
また、マイクロチップにより飼い主さんが特定できれば、無責任に動物たちを捨てたり放置したりするような行為も事前に防止することができます。
デメリット
・体内のチップが害になる場合もある
・登録情報の専用読取装置がなければ情報を読み取れない
・個人情報漏洩の恐れがある
一般的に無害だと言われていますが、人工物を体内に入れることになりますので猫ちゃんによっては害になってしまう場合もあるようです😿
マイクロチップ挿入後にアレルギー反応が見られたり、チップが固定されずに体内で移動して破損してしまったり、
何件か事例として報告されているようです。
また、マイクロチップにはいくつか種類があり(昨日は同じで製造元が別なだけ)、その種類によって読取装置も異なります。
そのため、埋め込んだチップと読取装置が一致しなければせっかく登録した情報を読み取ることができません🙅
さらにマイクロチップには飼い主さんの住所や名前、連絡先まで登録されますので、
重要な個人情報が他人に知られるということも覚えておかなければなりません⚠
マイクロチップが義務化されたら…

マイクロチップが義務化された場合、必ずマイクロチップを装着しなければならないのでしょうか…?
現段階ではそうではないようです。
ペットショップやブリーダーさんから購入する動物たちの場合に、
販売する側にマイクロチップ埋め込みの義務が課せられます。
なので義務化が正式に決まった後で、ペットショップやブリーダーさんから購入する動物たちには
すでにマイクロチップが埋め込まれた状態になっているということです。
また、保護した動物の場合には、マイクロチップ埋め込みの努力義務が課せられます。
すでに飼っている場合も同様に努力義務が課せられますので、
なるべくマイクロチップを装着してあげるようにしましょうといった感じになるようですね。
まとめ
マイクロチップ装着の義務化は目前まで迫っていますが、
現段階で販売者側でない私たちには努力義務のみが課せられます。
今回ご紹介しましたように、マイクロチップ装着にはメリットもあればデメリットもあります。
飼い主さんそれぞれがきちんと考えて結論を出さねばなりません。
しかし大切なのは、家族として迎え入れた猫ちゃんをきちんと最後まで幸せにしてあげることだと思います。
マイクロチップはその手段の一つにすぎません。
なにが猫ちゃんにとって幸せなのか、考え直すいい機会かもしれませんね🎶